2020年9月22日

【おはなしシリーズ】一寸法師(いっすんぼうし)



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昔々子供がいないお爺さんとお婆さんが神様にお願いをすると、小指くらいの男の子が生まれました。「名前は一寸法師にしましょう」二人が沢山ご飯を食べさせたので一寸法師はとても元気に育ちました。

「爺様・婆様、おいら都を見て来たい!」一寸法師は針を刀にして腰に差しお椀に乗って川を上って行きました。都に着いた一寸法師は初めに大臣の屋敷に行きました。

大臣は体は小さいけれど元気な一寸法師を大そう気に入り自分の家で働かせることになりました。ある日お姫様がお参りをするので一寸法師がお供をすることになりました。

お参りが無事に済んで帰ろうとした時です。「美味そうな娘じゃあ!」鬼が突然お姫様に襲い掛かりました。一寸法師は鬼の口の中に飛び込み、刀で鬼のお腹の中をちくりちくり。「痛てててて、こりゃ適わん!」

鬼は一寸法師を吐き出し逃げて行きました。「おや、小槌が落ちているわ。」大慌ての鬼が願いが叶う打ちでの小槌を忘れて行ったのです。「お姫様、私の背を高くしてください。」

お姫様が小槌を打つと一寸法師の背が高くなり、立派な若者になりました。この話を聞いて大臣は大喜び。「姫を嫁に貰っておくれ。」一寸法師はお祖父さんとお祖母さんを呼び、お姫様と結婚して幸せに暮らしました。

PDF絵本【平仮名】

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